東京マラソン2013【前半編】からの続きです。
1kmごとのラップはガーミンのオートラップによるもので、少しタイムとのずれがあります。
【20~25km】 22:03 (1:57:34)
4:33 – 4:10 – 4:18 – 4:27 – 4:08
品川から日比谷に戻り、右折して銀座へ。
反対車線からも仲間の大きな声援があり、本当にありがたい。
アラレちゃんになっておいて良かった…(´∀`)
ハーフ通過タイムは1時間40分何秒か。
細かい数字は忘れたが、ほぼ4’30/kmペースにプラスすること5分。
相変わらず4’30/km(5kmだと22’30)を死守しなければならない状況が続いていることを再認識。
客観的に体の状態を確認してみると、足のマメは痛いが他に気になるところはない。
疲労感もほとんどない。
練習の成果が確実に現れているとわかり少し自信になった。
銀座4丁目の交差点を左折し日本橋方面へ。
交差点を曲がった直後、目の前に広がった光景は数週間経った今でもしっかりと目に焼きついている。
銀座のど真ん中を走るランナー。
そこに熱い視線と声援をおくる沿道の方々。
まるで自分がスターにでもなったような。
まさにそれは花道のよう。
最高に痺れた。
思わず両手を広げて走る。
フォ~ ヽ(´∀`)ノ
「アラレちゃん!」の声援に、ここでは「いやぁ、もう最高っす!!」と心の声が出た。
この区間が5kmラップの最速。
再びトップ集団とのすれ違いもあったり、東京マラソンの魅力を存分に満喫。
そういえば、この区間では初給食でバナナを半分、その後ブドウ糖を2つ頂いた。
そして自分のザバスピットインリキッドの残り半分も投入。
ガチの終盤に備えしっかりとエネルギーを補給!
【25~30km】 22:35 (2:20:09)
4:24 – 4:26 – 4:36 – 4:31 – 4:20
む、向かい風が…(*_*;
少しでも足を使わないようにランナーの後ろにつき、数十メートル走っては追い抜いて更に前のランナーの後ろにつく。
周りにペースを合わせるわけにはいかないので、そんな走り方を繰り返してしのいだ。
足裏のマメは大きくなる時に激痛が走るけど気にしない!
気にしないなんて無理だけど気にしない!
弱気になりそうな状況だったがここでも仲間の応援に助けられた。
ほんと、ありがとう!
イタさんに追いついたのはこのあたりだったかな?
風になびく金髪ですぐにわかった(笑)
浅草を折り返し、いよいよ自分の中でのフルマラソンのスタートである30キロ地点が近づいてきた。
体の状態は?
右のハムがかなり張っている。
急激に力を入れたら攣ってしまいそうな感じ。
品川から浅草までのほとんどが向かい風だったので、そこで力を使ってしまったようだ。
攣ったら15分切りは即アウトになってしまうので慎重に対応しなければ。
30キロの通過タイムは 2:20:09 。
4’30/kmペースの 2:15:00 に対して5分9秒のオーバー。
きっちり貯金5分を全て使いきった崖っぷちの状況をキープしている。
【30~35km】 22:23 (2:42:32)
4:26 – 4:18 – 4:41 – 4:24 – 4:22
残り12.195km。
右のハム以外はまだ十分に力が残っていそうだし、エネルギー切れもまだ来ないような感じだった。
もしかしたら一度は諦めた15分切りが出来るかも!?
出来るかも?
いや違う!
やるんだ!!
いつやるの!
今でしょ!!(←言いたいだけ)
32キロを過ぎ、残り10キロを切った。
パワージェル(120kcal)を注入しながら決意を固める。
この最後のジェルを補給してしまえば、後はただがむしゃらにゴールを目指して走り切ればいいだけ。
やることは単純。
今まで通り4’30/kmを超えないように走り続ける!
前半の「まさか出来るわけないよな…」という気持ちが、「絶対にやってやる!」に変わった。
そこからはもう、ひたすら前だけを見て走った。
「んちゃっ!」もほとんど言わずに手を少しあげて答える程度。
今までと同じ意識のままではペースが落ちてしまうのでペースアップする気持ちで。
考えてみたら、練習の時は常にゴールまで4’30/kmで走り切ることをイメージしていたんだ。
11月のつくばの結果から、終盤の体が動かなくなってきた時に、いかにストライドを保てるかがカギになると思ったのでそのための練習をずっとしてきたんだ。
ならば練習でやってきたことをやればいい。
いつやるの!? 今でしょ!(笑)
【35~40km】 22:29 (3:05:01)
4:19 – 4:36 – 4:24 – 4:18 – 4:19
銀座に戻り、四丁目の交差点を左折。
築地で35キロ地点。
あとはゴールのビックサイトを目指すのみ!
『骨盤を動かす』が練習で最も意識してきたこと。
それを疲れている時でも出来るようにするのが常に持ち続けていた課題。
スタートからゴールまで意識し続けるのが理想だけど、とても集中力が持続できないので、勝負の終盤だけこれを実践しようと決めていた。
骨盤を動かせ!
力を入れずに柔らかく!
肩周りも柔らかく!
動きが止まらないように動かし続ける!
一歩一歩を大事に!
少しの無駄も許さない!
全ては前に進む力に!
一瞬たりとも休むな!
ちょっとでも気持ちが緩んだら今まで積み重ねたものが全て無意味になる!
やる!
絶対にやる!!
頭の中でこんな事をずっと繰り返しつぶやいていた。
もしかしたら頭だけでなく声に出てたかも(^_^;
佃大橋もこの長すぎる呪文で乗り切る。
その後もとにかく前だけを見て走りに集中した。
「キーーーン!」と声をかけてくれた方がいたが、余裕がなくて「フライングゲット♪」ぐらいにしか手が広がらなかった(笑)
仲間の応援にも少し通り過ぎてから気付く感じ。
なぜか沿道にいたワイナイナだけはすぐに目に入ったが…(笑)
38キロのエイドでは梅干を頂いた。
うまい!と言いたいところだけど、そういえばリアルな梅干って好きじゃなかったんだ…
フレイバー的なものなら好きなんだけど…
この頃には息もあがってきていて、気持ち悪くなってしまった(;´Д`)
でもこれが必ず走るエネルギーになると信じる。
頼むぞ梅干!力をくれ!
もはや梅干にまでお願いをしてしまう、いっぱいいっぱいな状況(笑)
【40~42.195km】 9:41 (3:14:42)
4:23 – 4:34 – 4:31(Avg.)
残り2.195km。
もうタイムの計算をする余裕はなし。
呼吸も苦しくなり あ゛ー あ゛ー とシャラポワ状態に突入。
きつくて止めたくなるけど、楽しみにしていた東京マラソンはあと2キロしかない!この状況を楽しめ!
そう自分に言い聞かせた。
驚くことに、ここでも仲間の応援があった。
これだけの応援をもらって諦めるわけにはいかない。
やるよ!
絶対にやる!
気がつくと最後の曲がり角まで来ていた。
そこを曲がると目の前に現れたのは42キロのゲート。
コース脇にあった時計でタイムを知る。
や っ た !
195mを残したこの時点で目標達成を確信。
たぶん悶絶の顔から一瞬で笑顔に変わったと思う。
最後の直線を気持ちよくウィニングラン(´∀`)
すると、
「アラレちゃんが入って来ましたよ~」
と、フィニッシュ会場で実況している放送が聞こえてきた。
どこで喋っているのかわからないけど腕を広げて キーン! で答える。
そして最後も キーン! でフィニッシュゲートをくぐり、夢の東京マラソン無事完走!
目標の15分切りも達成(*^ー^)v
【グロス】 3:14:42
【ネット】 3:12:42
ゴール後はメダルとタオルをかけてもらい、飲み物、食べ物をもらったり…
荷物を受け取る場所まで結構な長い距離を歩かされたが、ボランティアの皆さんがとても温かく接して下さったのでうるっときた(T_T)
そして、足のマメが猛烈に痛かった…
その後は皆と合流しお楽しみの生ビール!
このために走ったと言っても過言ではない(^^♪
てーいさんの圧力に屈し、仲良く2杯ずつを注文(笑)
美味かったなぁ~
その後も結構飲んだような…(´∀`)
皆様のおかげで夢のような楽しい1日を過ごすことが出来ました。
東京マラソンにかかわる全てに感謝!!
以上、時間がかかってしまいましたが東京マラソンレースレポ、これにて終了。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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