第1回さいたま国際マラソン完走記(その1)の続きです。
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スタートゲートまではほとんど歩きだったが、スタートゲートをくぐってからは道幅が広くなり、すぐに自分のペースで走ることが出来た。
そのころには雨はほとんど上がっていた。
沿道にはたくさんの応援があり、自然と気持ちも上がる。
ここはペースの上げ過ぎに気をつけなければ!
冷静にガーミンをチェックする。
……!?
目にしたのは始めて見る画面だった。
確認したいペースの表示はなく、現在の時刻を表示しているわけでもないようだった。
理解するのに少し時間がかかったが、どうやらスタートからの経過時間のみが表示されているようだ。
なんじゃこりゃ!!
表示の切り替えとかこの時計にあったっけ?
ボタン付近の小さい文字に『display』とか『disp』のようなものがないかを探してみた。
走りながらなので苦労したがそのような表示はなかった。
そうこうしている間に1km地点を通過。
1kmごとにラップを教えてくれるのがGPSウォッチの最大の魅力だというのに、やつは何の反応も示さなかった。
メニューボタンを押して設定を確認してみる。
ピコピコと1つずつ見ていったがここにも表示の切り替えのようなものはなかった。
ちなみに1kmごとのオートラップ機能はちゃんとオンになっていた。
結局のところ、GPSを捕捉しない室内モードで計測を始めてしまっていたわけで、普通であればすぐにわかってもよいようなことだったのだけど、この時は全くそんな考えは及ばず。
考えるのも面倒くさくなって時計のことは忘れることにした。
3月の古河はなももで時計を一切見ずに走った経験があったので、すぐに諦められたのかもしれない。
経験は財産だ。
まだスタートして間もないが、早くも体は温まり、アームウォーマーと手袋を外す。
これでやっと落ち着いて走る環境が整ったといった感じ。
ごちゃごちゃやっている間にぶびっちゃんとは完全にはぐれてしまった。
たぶん前を走っているのだろう。
自分のペースがわからないので、少し不安な気持ちを抱えつつ走る。
どうしても知りたくなったら周りの方にペースを聞けばいい!そう考えて気持ちを落ち着かせるようにした。
幸いにもそんな不安な状況は長く続かなかった。
3km地点ぐらいだったかな?ガーミンよりも遥かに優れたマラソンの神様が目の前に舞い降りたのだ。
ヒラリー7さんの登場だ(笑)
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